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ヘッジファンドの破綻
|不動産投資について

2012-05-21更新

その他、ヘッジファンドの破綻で有名な、しかもノーベル賞受賞者が顧問を務めていることでも有名なヘッジファンド、LTCM(LongTermCapitalManagement)は、通貨、金利、株式、債権、MBSに関するリスクデータを計量化する独自のモデルを開発して、積極的に投資を広げていった。時には40%もの利益率を出したことは、その後の報道等を通じてあまりにも有名な話である。1998年には管理資産が1250億ドルあり、この時のレバレッジが25倍であった。オプション、スワップ、先物取引の想定元本が1兆4000億ドルに達していたといわれる。デリバティブ商品の特徴は、一部の証拠金でその何倍ものポジションをとったり、債券のレポ取引を併用することにより、元となる資産に対して何十倍、時には何百倍にもなるレバレッジを利かせられるところに大きな特徴があった。

レバレッジは高いほどリスキー

ヘッジファンドでは、債券等の配当金利を他の金利とスワップを行い、さらにそれをオプションとした複雑なヘッジ取引を行い、裁定取引を実現しようとする。したがって、現実の利鞘はパーセント(%)ではなく、ベーシスポイント(1/1000)のレベルの数値になる。そのために、巨額のロットに高いレバレッジを利かせて収益を実現する。これは、非常に大きな利益を獲得することができる一方で、リスクデータを計量化するモデルの前提となる要因に障害(他国での経済破綻による流動性リスク等)が生じると、一気に破綻してしまう。LTCMの破綻の場合は、ロシアの通貨危機に端を発した外部要因であった。レバレッジは、高ければ高いほど非常にリスキーなものとなる。デリバティブ商品のハイリスク・ハイリターンな要素は、この高いレバレッジに起因しているとも考えられる。不動産の直接投資のように、せいぜい2倍程度のレバレッジとは違い、20倍、30倍ものレバレッジを持つデリバティブ取引では、予測不可能な要因により、一度事故が起きれば、市場に対して避けることができない非常に大きな影響を与える。通貨、金利のデリバティブによる破綻を"DumpsintheRoad"と表現する識者もいるぐらいである。